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適度に、適当に。

選択の多い人生ですが、家族で楽しく暮らしていきたいです。

入学式翌日のこと。

今週は入学式を迎えている地域も多いのかな。
ご入学、ご入園、おめでとうございます。

昨年、長男も小学校へ入学しました。
その頃はまだ都内に住んでいたので、早朝から車で隣県へ出発。忙しい朝でした。

入学の思い出というと、入学式翌日の事件が強烈に思い出されます。

もう、1年経ったから時効ということで、お話ししようと思います。


入学式翌日は集団下校

小学生になると、当然ですが、入学式翌日からは親が付き添うことなく登校し、子供だけで下校する生活になります。

それまで保育園時代には、外出先で子供が1人になるなんて考えられないことだったので、これだけでもそれなりに、親としては緊張します。

とは言え、慣れない道に慣れないランドセル。

新入生は、しばらくの間、下校の際には町内会別に集団下校をすることになります。
引率の大人から、危ない交差点や、歩道のない道の通り方を教わります。

長男は放課後は学童保育に預けているため、学童指導員さんが学校まで迎えに来てくれて、学童までの道のりを教えながら連れて行っていただく予定でした。

始まりは昼休みの職場に掛かってきた担任の先生からの電話

12時を回った頃だったと思いますが、携帯電話が鳴りました。

平日の昼間の着信は、たいてい子供の体調不良を告げる呼び出し電話なので、慌てて取ると、案の定、小学校の担任の先生からでした。

朝は元気だったのに、と対応すると、全く予想外の内容でした。

「長男くんが、集団下校で行方不明になりました」

「今、職員総出で探しておりますが、親御様の方で長男くんの立ち寄りそうな場所にお心当たりはありますか?」

??

電話越しに若い女性である担任の先生の声が震えているのが聞こえます。

当時、自宅は学校から30km離れていた

状況を説明しますと、この時、新居はまだ内装工事中で、入れる状態ではありませんでしたし、長男は新居の正確な場所を理解していませんでした。

入学式もそうでしたが、この日も朝、夫が運転する車で隣県の小学校と保育園に立ち寄ってから、職場へ出勤していました。

予定では夕方、夫の運転する車で学童保育に迎えに行き、都内の自宅へ帰宅することになっています。

このような状況なので、長男が1人で行きそうな場所なんて、思い付きません。

行方不明になった経緯

1年生たちは教室で授業を受けたあと、身支度をして、担任の先生の先導で運動場に出ます。

運動場では町内会別の列に並び、長男は学童保育の列に並ぶ予定でした。
列には迎えに来てくれた学童指導員さんが待っています。

ところが、待てど暮らせど長男が列に来ない。
そこで、学童指導員さんが学校の先生に長男が来ないと連絡してくれましたが、この時点で早く集まった町内会は既に下校を始めていました。

このため、長男がどの列に紛れてしまったのかわからず、行方不明になったことがわかった、ということのようでした。

長男はどこへ?

「職員総出で探します、また連絡します」
と、一旦、先生からの電話が切れて放心していると、職場の人から
「どうしたの?何かあったの」
と、聞かれました。

「長男が居なくなったので帰ります」
と口走り、とりあえず夫に連絡します。

次男が保育園を転園したばかりで、慣らし保育のための短時間保育でした。そのため、夫は仕事を休んで、新居からそう遠くない自分の実家で昼食を取っているはずでした。

何をどう説明したか覚えていませんが、とりあえず夫にも状況が通じ、夫と義母が現地に急行することになりました。

実家からなら車で20分かからずに着くはずです。
私もすぐに帰り支度をします。

でも、私の職場は交通の便が悪く、電車は30分に1本。駅まで徒歩20分。最寄り駅まで出るのにタクシーを呼んでも、新居まで1時間以上かかります。

あたふたと、とにかく慌てながら、鞄に荷物を詰め始めたところで、また携帯電話が鳴りました。
担任の先生からでした。

長男が無事に発見された!

「長男くん、いました!」

長男が無事に保護されて、これから学童指導員に引き渡されるところだ、という連絡でした。

どこにいたかというと、お願いしているのとは別の学童保育所へ到着していた、ということのようでした。

長男の通う小学校では、学校や自治体に学童がないため、親たちがそれぞれに民間の学童保育をお願いしており、学童だけで3~4個の列があったようです。


通常だと学童指導員さんが点呼を取ってから出発するので紛れ込むことはないのですが、その日はたまたま不馴れな方が担当しており、別の学童の子が紛れていることに気がつかないで出発。

お昼ご飯を食べようと言うときになって初めて
「この子は誰だ?」
となり、長男の通う学童へ連絡をして発覚したようです。

今聞いた内容を、すぐに夫にも連絡します。
夫もまさに実家を出ようとしていたところでした。

「顔を見るまでは心配だから、このまま長男を引き取ってくるよ」
ということで後はお願いし、私は仕事に戻ろうと電話を切ったところで、急に緊張が緩んだのか、涙がダーーーっと出てきました。

小学1年生の壁

その後、午後は普通に仕事をし、帰宅すると長男が元気にお迎えしてくれました。

「大丈夫だった?」
と、尋ねると、
「なんか間違って別の学童に入っちゃって、お弁当食べるのが遅くなっちゃった」
とのこと。

お弁当を食べたらすぐに夫が来てしまったので、全然遊べなかった、と不服そうでした。

本人が怖い思いをしていなくて良かった
と思う反面、

完全に保護されていた幼児時代はもう終わった
小学生になってしまった

と、痛いほどに実感する事件でした。


時間にすると最初の電話から15〜20分くらいの出来事だったと思いますが、生きた心地のしない時間でした。


子供を保護するシステムが確立されている保育園と、
義務教育機関であり、ある程度の自己責任が子供自身や保護者に求められる小学校。

自分たち自身、準備も覚悟も足りない中で起こったことでした。

何もなくて、本当に良かった
でも、もし何かあったとしたら

どうしたら起こらなかったのだろう
何がいけなかったのだろう


1年経って、あの時の後悔や反省が少し薄れているのに気がつきました。
自戒を込めて記録しておこうと思います。